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海外 '95-'97へ↑

海外のレコード
1992〜1994年


  • Trios /Rob Wasserman
    ジャズ/ロックを股に掛けるベーシスト、ソロアルバム三作目。前作の「Duets」では各曲にゲスト一人でしたが、今回は二人ずつ呼んでトリオ演奏という趣向。主なメンツは、Brian Wilson父娘、Neil Young & Bob Weir、Elvis Costello & Mark Ribot、Willie Dixon、Gerry Garcia、Branford Marsalis等など。共作曲も良いし、安定した仕上がりです。

    '94年2月 GRP : MVCR 170


  • Three Years, Five Months and Two Days in the Life of... /Arrested Development
    アトランタ出身の六人組ラップ・グループ。デビュー作。ダンサーや精神的指導者なんて人もメンバーに含まれてます。シングル「Tennessee」がヒットして、アルバムも二百万枚以上の売り上げ、更にグラミー賞も受賞。グラミー賞でのパフォーマンスは印象強かったですね。えらく太った女の人とかダンサー達がぞろぞろ湧き出るように登場してきて、どこまでがメンバーなんだかこんがらがりました。白髪のじいちゃんもいるし。

    アルバムのネタ元としては、「Mama's Always On Stage」のサンプリングでJr.Wellsの「We're Ready」からカッティングとハープのブロウが使われててますね。でもアルバムはそれほど繰り返し聴いてません。 翌年に出たライブ盤「Unplugged」での、しっかりしたビートの演奏がより好きでした。ラップで電気抜きの生演奏ってのもよくわかりませんが、ピアノやらベースやらジャズっぽくてけっこう聴かせるんですよね。

    その後は93年のロラパルーザに参加してますが、主要メンバーが脱退した後は一枚アルバムを出しただけで、96年に解散したそうです。

    '92年8月 Chrysalis/東芝EMI :


  • Vitalogy /Pearl Jam
    シアトルの五人組、三作目。前身バンドは、ヴォーカルがドラッグ死を遂げ、アルバム一枚のみで解散したMother Love Bone。ボーカル、リードギター、ドラムをリクルートし再出発。Nirvanaのブレイクに伴って快調に売れ続けてます。商業グランジだとか中傷も受けつつ、ビデオを出さなかったり、ライブのチケット業者に抗議行動をとったり、ドラムが三代目になったりと、いろいろやってますが、人気は登り調子。もはや90年代を代表するバンドのひとつですね。聴くまでは、ミクスチャーとかグランジとかいろいろ先入観がありましたが、意外にオーソドックスなハードR&R。冒頭飛ばしてくる二曲や、10、11あたり素直にかっこいいと思えます。Eddie Vedderの震えるボーカルもいやだと思ってましたが、これまた違和感なし。激しい曲から静かな曲までいけますね。

    '94年 Sony : SRCS 7525


  • Without A Sound /Dinosaur Jr.
    メジャー三作目、通算六作目。大筋は変わってません。アメリカでもそこそこ売れ、「Feel the Pain」がMTVでヒットしたとのこと。でも、全体の曲のクオリティはちょっと落ちたような気がします。このバンドは大きな変化はもうないのかな、とも思って、次作の買いは評判次第、と相成りました。そしたらアコースティック・ソロ・ライブ「Martin + Me」が出たんですよね。買ってないままです。ずーっとつきあうには、くたびれ加減がややしんどい。。。

    '94年 Warner/Branco Y Negro : WPCR-105


  • Parklife /Blur
    イギリス出身、同国では大売れした三作目。91年のデビュー以来こじんまりした印象がぬぐえないバンドでしたが、このアルバムと一連のヒット・シングルで「ブリット・ポップ」の立役者となります。そしてアメリカでは引き続き惨敗。まあなんというか、小粒な箱庭ポップという印象。う〜ん。。。尚、タイトル曲では、Whoの「Quadrophenia」に出演したPhil Danielsがフィーチャーされています。

    '94年4月 東芝EMI : TOCP-8226


  • From The Muddy Banks Of The Wishkah /Nirvana
    94年4月5日、カート自殺。これはデビューから前年末までのツアーから選ばれたライブ音源集。発売は、残る二人が各自のバンドをスタートさせた後の96年10月。94年には「MTV Unplugged」が出ていますが、こっちは全編アグレッシブな楽曲ばかり収録されてます。ライナーは、選曲を担当したベースのクリス・ノヴォゼリックが書き、日本盤には詳細な年表も付いてます。ミックスはアンディ・ウォレスが返り咲き。Wishkahは、メンバーの故郷ワシントン州アバディーンを流れる川の名前とのことです。音としてはこれがあればいいかも。やっぱ暗いことに変わりはないですが。。。

    '94年 Geffin : MVCG-212


  • Rid Of Me /P.J.Harvey
    イギリス出身の三人組、高評価を得た二作目。中心人物はPolly Jean Harveyで、彼女は唄とguitar、cello、violin、organまでを演奏しています。ザラザラした生々しい音はスティーブ・アルビニのプロデュース。リフは淡々としていながらも緊張感にあふれ、時折爆発を繰り返します。唄は頭に残りにくいんですが、ずーっと聴いてるとリフの繰り返しが快感になってきます。現代版パティ・スミスといった趣でしょうか。カバーでディランの「追憶のハイウェイ61」をやっていますが、ほとんど同じ曲とは思えない解体ぶりです。尚、同年暮れには本作のデモ集「4-Track Demos」もリリース。

    '93年 Island : 2314514 696-2


  • Painful /Yo La Tengo
    84年にニュージャージーで結成、男性二人女性一人の計三人組。メンバーの入れ替えを繰り返しつつ、86年以降Twin/Tone等のインディーからレコードを出しています。これはマタドールへ移籍後、最初のアルバムで通算八作目。MBV「Loveless」っぽい音世界。胎教に良さそうと言うか、脈拍が落ち着いてきて浄化作用を得られそうな音です。6「Nowhere Near」の降りていくギターなど美しい〜。メンバーはベルベット・アンダーグラウンドやラヴなどを好きらしいんですが、そんな指向とはつゆ知らず。バンド名がスペイン語っぽいんで、てっきりテックス・メックスでもやってるんだろうと思い、長い間無視してました。名前をもっと普通にしてくれれば早く聴いてたのに!

    '93年 Matador : 92298-2


  • Pablo Honey /Radiohead
    イギリス出身五人組、デビュー作。日本盤はヒット曲「Creep」等のライブ・バージョン収録。この曲「俺はハンパ者、ここは俺の居る場所じゃない」っていうネガティヴさ満開の歌詞で、えらく思い入れた評判を呼んでました。なるほど?と思って聴いてみましたが、どうもウジウジしたとこがいやで。。貴重な時間をこういう若者の愚痴でつぶされるのはたまらん、と思いました。「Anyone Can Play Guitar」など前向きのもあるんですが、惚れるほどではなく、、まあしょうがないですね。同じ頃評判だったオアシスのシングルも全然だめで、結果、時流のものにはついていけんなぁ、という感を強く持ちました。うう。(でもレディオヘッド、後の二枚は好きです)

    '93年12月 東芝EMI : TOCP-8115


  • In Utero /Nirvana
    メジャーブレイク後の二枚目。売れたことがプレッシャーとなり、前作のアンディ・ウォレスによるミキシングをポップ過ぎたと過剰に反省、今回のプロデュースはスティーブ・アルビニに依頼しています。ドラムのドコドコ感は際だってるかも。が、まあ元が変わらないんで、例によってヘビーでダーク。痛みを感じるのが自分らしさの証であるかのように傷を暴きたて、傷口を広げて人の目の前に突きだす様には、他の者を鼻白ませるようなとこを感じます。そういう点ではまったくアンチであり、ロックらしいのかも知れないですね。でもまあ、救いがたい暗さに彩られたこのアルバムを聴いて、快感と思う受容体は私にはないのでした。。滅入りませんかねー、これ?

    '93年9月 Geffin/MVAビクター : MVCG-126


  • Debut /Bjork
    アイスランド出身、アイスキューブスを独立してのソロ一枚目。ソウルUソウルのネリー・フーパーを起用し、ダンス/エレクトロニカ寄りの内容。独自な世界ながら、意外にキュートで聴きやすく評価もあがりました。私にとっては普段聴いてたものから離れた音だったので、ぽつねんと咲いた奇妙な花、という印象。好きなのもあるけど、しょっちゅうは聴かない、といって捨てるのも惜しい、といった位置づけです。内ジャケ等ビョークの写真は非常に可愛いですね。

    '93年9月 One Little Indian/ポリドール : POCP-1362


  • Troublegum /Therapy?
    アイルランド出身、メジャー二作目。ハードなサウンド。なんといっても5「Nowhere」がキャッチー。レコード屋さんでかかってるのを聴いて、即買いました。ワウ・ワウ・ワウ・ワウ・ワウっていうイントロのリフから一気呵成。悶えるギターソロも素晴らしい。あと弦が入って墜落していくような曲調の13「Unrequited」。崩壊感がすっばらしいです。この二曲だけで買いかと。というか他の曲はゴリゴリ過ぎていまいち乗れない。次作以降はキャッチーさがいまいちのような。

    '93年7月 A&M : 31454 0196 2


  • Gold Against The Soul /Manic Street Preachers
    ウェールズ出身バンド、二枚目。結局、解散は先延ばしされたわけで不評囂々。まあしゃあないかな、と。基本的に前作の延長上にあるこのアルバムでは、好みの曲数が少なくなり残念。3、7くらいです。ただ、日本盤初回特典かなにかで、初来日公演から5曲を収録。これがすごい!かと思えば、もちろんそんなことはなくて、スカスカに粗い演奏。しょっちゅう聴けるレベルのものではありません。まあ日本公演では、さながら死出の旅に出る若者たちを前にうるうるした瞳多数、という光景が現出したようなので、そのドキュメントにはなってます。確かに熱狂あり。

    バンドはメンバー自傷事件や失踪事件(未だ行方不明)など物議をかもし続け、現在は残った三人で活動。オーソドックスに良い曲をやれるバンドとして、相当の人気を得ている様子ですが、新譜買うには二の足踏んでしまってます。

    '93年6月 Epic/Sony : ESCA-5785〜6


  • Selected Ambient Works 85-92 /Aphex Twin
    イギリス出身、リチャード・D・ジェイムスとトム・ミドルトンのユニット、二作目。実質リチャードがやってるのかな?元々は92年9月にベルギーのR&Sレコードから出ている由。ライナーによると、88年にサマー・オブ・ラブとして隆盛を究めたレイブやクラブ・カルチャーは、91年にはデス・オブ・レイブと呼ばれるほど失墜してたんだそうです。翌々年の93年にはアシッド・リヴァイヴァルを迎えることになるけれども、92年の本作は既にそれも通り越してアフター・アシッドの音をしている、と。その他、退行的、自閉的、オナニスト、過剰、天才、などの単語が並んでます。でも、私なんぞはそういう文脈を音で把握できてないし、ふむ??と思うだけ。。。好きでも嫌いでもない彼岸の音楽ですね、いまんとこ。

    '93年5月 Sony : SRCS 7349


  • Casual Sex In The Cineplex /Sultans Of Ping F.C.
    アイルランド出身、おばかポップ・パンクの四人組。前年にインディー・チャートでシングル・ヒットを連発し、これがデビュー・アルバム。ボーカルのナイル・オフラハティは少年ナイフが好きらしく、レザーパンツやメイクで決めてもそこはかとなくおマヌケで、嗜虐欲を煽るキャラ。ネタはサッカー、カラオケ、飲み、デート、ショッピングなど、低踏路線まっしぐら。デビュー・ヒットの「Where's Me Jumper?」なんか「俺の兄貴はカール・マルクスの友達なんだぜ〜」と政治集会に出かけ、意気揚々とディスコに繰り出したらジャンパーをなくしてしまうっていうノベルティ・ソング。皮肉も入ってるかな。訛の強い悲痛な叫びが笑わせます。一方で、叙情的な曲調の「Veronica」「2 Pints Of Rasa」等は、ハーモニカが郷愁を誘うまっとうに良い曲だし、同様の「Let's Go Shopping」では妙に気取った歌い方が可笑しい。こういうのホント好きですけどね〜。今はどうしてるんかなぁ?

    '93年2月 Epic/Sony : ESCA 5684


  • Flippin' Out /Gigolo Aunts
    DaveとPhilのGibbs兄弟を中心とする四人組。80年代初期からN.Y.をベースにいくつかの名前でレコードをリリースした後、86年にボストンへ移住。88年に「Everybody Happy」をリリース。その後Daveは東海岸のパワーポップバンド、Velvet Crushのツアーに参加したり、スコットランドのTeenage Fanclubと交流したりしてましたが、ようやくバンドを再開、一連のシングルに続いて出したのがこのアルバム。曲が良いし、音圧の高いギターも心地よい、理想的なパワーポップに仕上がってます。

    その後は再結成Big Starへの参加を断り、メンバーチェンジを経て99年に「Minor Chords and Major Themes」をリリース。寡作ですね。

    '93年 Fire : FIRECD 35


  • Santa Barbara /High Llamas
    イギリスの五人組、デビュー作。中心人物はショーン・オヘイガンで、ボーカル、ギター、キーボード、マンドリンまで手がけてます。次作「Gideon Gaye」'94や「Hawaii」'96 を経て、今では実験的/音響派っぽい評判が高いようですが、この時点では柔らかい弦付きのある種のポップス。ビーチボーイズやバート・バカラック、スティーリー・ダン等の影響が云々されてます。まあ確かにその手が趣味の人にはいいんでしょうねー。私はパスです。

    '92年 V2 Records/BMG : 63881-27011-2


  • Check Your Head /Beastie Boys
    N.Y.出身、パンクを経た白人ラップの三人組。80年代で最も売れたラップ・アルバムとなった「Licensed to Ill」'86、黙殺された「Paul's Boutique」'89、に続く三作目。メンバーの楽器演奏も功を奏し、ハードなギター・サウンドと粘るファンク・グルーヴが同居。かっこいいです。シングル・ヒットも続き、一気に復活。自身のレーベルや雑誌も軌道に乗り、チベタン・フリーダム・コンサートも提唱。90年代を通じて良い位置を守り通した人たちですよね。私はどうもラップに抵抗感じてずーっと聴いてなかったんですが、、、、、大バカ者でした。これはやっぱかっこいいす。

    '92年春 Grand Royal/Capitol : CDP 7 98938 2


  • On The Mouth /Superchunk
    北キャロライナ出身の四人組、三作目。ずっとインディーで活躍してるDIY精神に忠実なバンド。ちょっと遠くで鳴ってるのぼせあがったようなボーカルと、ハイボルテージの演奏が印象的なギター・ロックです。聴いてると現実感覚が麻痺してくる感じ。好きな曲は「New Low」。この曲の勢いと来たらもう、ボーカルとギターが競り合って競り合って速度超過、コーナーを曲がれずぶっとんで行った先は成層圏、という感じです。しょっちゅう聴くにはしんどいんですけど、捨てがたい一枚。評判がいいのは前作「No Pocky for Kitty」と次々作「Incidental Music」の様子。新作「Come Pick Me Up」も良さそう。

    '92年秋 Matador : OLE 049-2


  • Automatic For The People /R.E.M.
    アセンズ出身四人組、通算八作目。ワーナー移籍後三作目。90年代名盤特集でも、よく取り上げられている内省的なアルバム。はっきりと政治的なスタンスを表明したり(Ignoreland)、ヘビーな情景をピックアップしながら希望を忘れない。しかもポップではあると。ロックの理想的なあり方のひとつかも知れないですねー。。。ふうむ。案外ギターが歪んだ音出してるし、ドラムレスの曲でのビートの漂い方や、ピアノメインの曲など良いですね。音像に奥行きが増していて、荘厳とも言える雰囲気。ちょい感動します。

    '92年秋 Warner : WPCP-4970


  • The Spent Poets /Spent Poets
    サンフランシスコの五人組、デビュー作。Primusやトッド・ラングレンがらみの録音経験を持つ人たちで、前身はMonkey Rhythmというバンド。中心人物は唄/作曲のAdam Gates。演奏力はさすがにしっかりしていて、いろんな曲調をこなしてます。クセのあるポップな曲が多く、ボーカルのしゃくりあげるような歌い方と歪みのない綺麗な音が特徴的。ほとんど話題にもならなかったバンドですが、「Your Extential Past」という曲が流麗でポップで忘れがたいんですよね。アルバムとしては、いろいろやれる分とっちらかった感じ。グランジ全盛の時流には分が悪いです。

    '92年7月 Geffin/MCAビクター : MVCG-88


  • Inner Revolution /Adrian Belew
    奇才ギタリストのソロ六作目。フランク・ザッパのバンドを皮切りに、D・ボウイ、T・ヘッズ、K・クリムゾンと渡り歩いてきた人ですが、ソロではむちゃくちゃポップ。サビの作り方といい、高い声の使い方といい、非常にポール・マッカートニーの影響を感じます。一言でいうとパワー・ポップ。変態風味のギターも忘れてませんが、これだけ唄メインでアルバム作れるギタリストも珍しいですよね。良いアルバムです。尚、ライナーはパーソンズのギタリスト本田毅氏。時代を感じますねー。

    '92年 Atlantic/MMG : AMCY-379


  • Where You Been /Dinosaur Jr.
    メジャー二作目、通算五作目。この頃、ロックバンドは不調なのが多い印象があっておもしろくなかったんですが、これはもうCD廻したとたん、まごうかたなきロック!な音がほとばしり出てシビレました。このブリブリしたギターの音、ドコンドコン言うドラム!哀調の唄世界も相変わらず。前作に劣らない良いアルバム出たことで、次作の買いは決定、でしたね。

    '93年 Warner/Branco Y Negro : WMC5-586


  • The Drowners /Suede
    イギリス出身バンドの日本編集デビュー・ミニアルバム。グラマラスなロックスターぶりで非常に騒がれてました。確かに古典的ロック、なサウンドで「ほほ〜」と思いました。が、う〜ん、次の日本編集盤買ってちょっと萎えました。あまり変わり映えがしなかったし、ミディアムテンポの曲が多いしで、陶酔癖についていけない私としては「ま、いっか」で等閑に付すことに。現在もメンバー脱退禍の中いろいろやっているようですが、興味が持てません。

    '92年11月 Epic/Sony : ESCA 5863


  • Eleventeen /Daisy Chainsaw
    イギリス出身ジャンク・バンド。エキセントリックな女性ボーカルに、ひしゃげたギターリフ、ファズベース、芯の固いドラム音。しかも案外リズムがうねる。ダウナーで攻撃的でかっこいいです。ダウン過ぎる曲はちょっとついていけませんが、「I Feel Insane」「Love Your Money」あたりはクラシックとして残したい気がします。でもあんまり長続きせず、ボーカルの娘がやめちゃったんですよね、確か。

    '92年10月 日本コロンビア/One Little Indian : COCY-75095


  • Slanted And Enchanted /Pavement
    カリフォリニア出身、脱力バンドのデビュー作。日本では93年発売。イギリスで高評価を受け、日本でもRO周辺でやる気のなさを強調されながら評判だったバンド。脱力&むちゃくちゃでいいんなら、素人バンド聴くのとかわらんじゃないか、と思って無視してましたが、今に至るまでやはり評価高く90年代の名盤としての地位を確立してしまいました。が、やっぱ私にはどこがそんなすごいのか、ようわかりません。ふーっと聞き流してると、ベルベット・アンダーグラウンド系のバンドやな、と感じるくらいで。うーむ。。まあ思ったよりまっとうな演奏ではありますね。

    '92年 キング/Big Cat : KICP 317


  • Organ Fan /Silverfish
    イギリス出身四人組、88年結成で二作目。日本盤はシングル四曲を追加収録。固いリフを中心に据え、女性ヴォーカルがわめくスタイル。当時のイギリスでは珍しいタイプで、ライナーではAC/DCやバースデイ・パーティ等の影響が言及されてます。AC/DCはどうか?と思いますが、ドラムやベースも焦燥感に駆られたようにリフを繰り返し、合間でギターがねじれた悶えた音を出してます。アメリカのCop Shoot Copに近いものを感じますね。ずーっと残るアルバムではないでしょうが、悪くないです。

    '92年7月 日本コロムビア/Cration : COCY-75060


  • Dirty /Sonic Youth
    N.Y.出身四人組、メジャー二作目。後輩バンドのニルヴァーナが成功しても、こちらはマイペース。録音は「Never Mind」組のブッチ・ヴィグとアンディ・ウォレスが手がけてますが、前作とそれほど変わった印象は受けません。日本では、かつて無視された反動で熱心なキャンペーンがおこなわれており、おかげで存在感だけはやたら大きく、私なんぞはかえって食傷気味に感じてました。そんなすごいか?という。正直、このアルバム聴いて飽きましたね。「Chapell Hill」や「Wish Fulfillment」のギターは綺麗だし、跳ばしてる「Purr」などカッコイイと思いますが、全体にもっとスパッといかんかなぁ、と思ってしまいます。実験的なら良いかっちゅうと、もちろんそんなことはないわけで。結局、相性が良くないのかな。

    '92年7月 MCAビクター/DGC : WPCP-3592


  • Girlfriend /Matthew Sweet
    三枚目。ex-Televisionのリチャード・ロイド、ルーリードと活動してたロバート・クイン、フレッド・マー、Velvet Crashのリック・メンク、K.D.ラングのバックバンドでペダルスチールを弾くグレッグ・レイズ等が参加。よくできたバンドサウンド、名曲揃いということで人気も評価も高いアルバム。ボーナストラックが多い分、締まりが悪いですが、それを除くと確かによくまとまってます。冒頭Divine Interventionが、ジョンレノン/ビートルズ的で好きです。

    '92年4月 BMGビクター : BVCP-196


    これより上は前月更新分


  • Safe Sex Designer Drugs & The Death Of Rock'n'Roll /Baby Chaos
    イギリスの四人組、デビュー作。ジンジャーひいきのバンド。アコースティックに囁いたり、ダイナミクスを強調するやり方、リフ主導の展開などはSmashing Pumpkinsを思わすとこあります。オルタナティヴ系ではあるけど、全体的にはストレートでハードな音。こういうバンドってとりあげられにくいですよね。特に新しい売りどころがあるわけでもなく、流行のスタイルでもない。日本では発売されてないし、ジンジャーが誉めなかったら、まず聴いてないです。

    '94年 EastWest : 61821-2


  • The Brooklyn Side /Bottle Rockets
    ミズーリ出身の四人組、二作目。中心人物のブライアン・ヘネマンは70年代末から活動してた人で、アンクル・テュペロを始める以前のジェイとジェフとも友達関係。90年頃に前身バンドがうまくいかなくなってからは、アンクル・テュペロのローディをやったり、二人にデモテープを手伝ってもらったりした由。結局93年にバンドを再始動させ、インディーレーベルから出したこの二枚目で評価を獲得、メジャーからの再リリースにこぎつけてます。内容は、ラフでタフな荒くれ者のブギ、フォーク、R&R。2、4,10など、70年代から直結したパワフルな演奏ぶりがかっちょいいです。

    その後もコンスタントに活動してますが、このアルバムが一番評価されてるようですね。

    '94年 Atlantic/Tag Recordings : 92601-2


  • Superunknown /Soundgarden
    これもオルタナティブ・ロック名盤に数えられてるので聴いてみました。こういうミクスチャー/グランジのバンドは出てきた頃に一通り確かめてみて、全部うっちゃっておいたんですが、これはけっこうイケます。リフ主体で重いんだけど、ハマると気持ち良い。特にタイトル曲。ちょっとクールな感じなんかな?このプレイヤーは。まあ追いかける迄には至ってないんですが。

    '94年 A&M : 540 215-2


  • Cracked Rear View /Hootie & the Blowfish
    南キャロライナで結成された、黒人一人を含む四人組。デビューアルバム。「Hold My Hand」以降シングルヒットが続き、アルバムもアメリカだけで1300万枚以上のセールスを記録。オーソドックスな良心的アメリカン・ロック。歌声やギターの使い方など、カウンティング・クロウズよりやや力強い感じですね。アメリカに居るとこういうのが気持ちいいのでしょうかねぇ。。やはり私にはちょい大味。悪くはないと思いますが。

    その後もC.Crowsと似たような経過をたどり、堅実かつ低空飛行のようです。

    '94年秋 Atlantic : 82613-2


  • August And Everything After /Counting Crows
    サンフランシスコで結成された六人組、デビューアルバム。プロデュースはTボーン・バーネット、ゲストにマリア・マッキーやジェイホークスのゲイリー&マーク等。アップテンポの「Mr.Jones」のヒットに引きずられ、思いがけず大売れしたアルバム。ヴァン・モリソンやザ・バンド、REM等を好きなようで、木目のぬくもりを持ったやや暗いアメリカン・ロック。パンク以前にロック聴くのをやめた年輩の人にも受けたようです。私にはほとんどREMに聞こえます。よりストレートな。確かに悪くないんだけど、いまいちぴったりこないというか、大味に感じます。うう〜ん。。

    その後は激変した身の回りを唄ったアルバムや、ライブ盤を出しつつゆるやかに低空飛行、か。オフィシャルサイト

    '93年秋 Geffin : DGCD-24528


  • Siamese Dream /Smashing Pumpkins
    二枚目。引き続きブッチ・ヴィグ共同プロデュース。タイトル曲は好きです。しかし他は例によってじれったく感じる曲がほとんど。強弱のコントラストつけた曲も個性ではありますが、なぜ突っ込まん!どどんとぶつかって来い!と思ってしまうんですよね。。ゆっくりと静かな曲はたいくつだし。まあ、ひっかかりながらもつい「買わねば」という気にさせられた分、向こうの勝ちでしょうか。

    '93年 Virgin/Hut : CDHUT 11


  • Rhythm, Country & Blues /Various artists
    Don Wasのプロデュースで、カントリー系とR&B系のミュージシャンが共演したアルバム。有名曲を有名シンガーが唄っていて、一定の水準をキープ。白眉はB.B.KingとGeorge Jornesによる"Patches"。オリジナルはClarence Carterで、Patchesと呼ばれてた男の子が、臨終の際に父親から"Patches、お前だけが頼りだ、お母さんたちを頼むよ"とコトバをかけられる、物語ふうな歌。中間部の長い語りをB.B.Kingが丸まっこいDeep voiceでやってて、これがウマイ!更にいやでも盛り上がる循環コードに載って、ふるえ声のGeorge Jornesがサビを唄うと、、、、、も〜うたまりません。涙絞られます。なんというか、世の中にはこんなに感動させる歌がまだあったのか、と思いますね。泣けるときには泣いておきましょう(笑)

    '94年 MCA : MCAD-10965


  • Acid Eaters /Ramones
    「結成20周年記念、初の全曲カヴァーアルバム!」と帯に書かれてます。「Substitute」「Out Of Time」「7 and 7 is」「My Back Pages」「Have You Ever Seen The Rain」など、さすがに良い曲選んでます。割にゆったり唄ってますし、すごいいいですね。好きなアルバムです。

    '93年12月 東芝EMI/Chrysalis : TOCP-8061


  • W.O.A.H! /Thee Headcoats
    ライブ盤。たまたま入ったレコード屋で流れてて、即買い。最近はミッシェルがらみで盛り上がってるようですが、ビリー・チャイルデッィシュはほんと気持ち良いガレージR&Rやりますねー。ここではボ・ディドリー系のカバーが半分くらいを占めてますが、とにかくこの歪んだ放恣な音が快感!R&Rの祖型というか、原型抽出したような感じで、時空を越えてます。

    '93年 Get Hip Recordings : GH 1022CD


  • Songs From The Rain /Hothouse Flowers
    アイルランドのスピリチュアルなバンド、彼らのベスト作品だと思います。ロックじゃなくてもかまいません、こういう祈りにも似た唄うたわれると。一時期ロック聴けなくなったとき、こればっかり聴いてました。いろんな曲名を唄い込む「Isn't It Amazing」ほか、ジョンレノン並に直裁な唄ばかり。近作もよかったし、去年のアコースティックライブも素晴らしかったです。

    '93年3月 ポリドール/London : POCD-1090


  • Off The Ground /Paul McCartney
    思いがけなくよかったです。ワールドツアーやってこなれてたんでしょうか。アクがつよくなく、切なくて、ポールのいいとこ満載!なアルバムだと思います。うーん、好きな曲挙げようと思ったけど、どの曲もいいですわ。夕方に聴くのに合うんですよね。

    '93年2月 東芝EMI : TOCP-7580


  • Deep Blues /Various Artists
    現代のブルースを探し求めるドキュメンタリー映画のサントラ。プロデュースは評論家の故Robert Palmer。収録されてるのはR.L.Burnside、Jr.Kimbrough、Big Jack Johnson、Frank Frost等など。この後白人の若手ミュージシャンからひいきにされた人たちですね。全般にラフなギターが活躍してます。格好のサンプラーとも言える内容なので買って損はなし、好盤でしょう。

    '92年 MMG : AMCE-487


  • Cracker /Cracker
    ルーツ・ロック。ex-Camper Van Beethovenの人がやってるバンドのデビュー作。ドラムレスの3人を、ジム・ケルトナー他がサポート。ドラムがゲストってことは逆に考えると、演奏が安定してるわけでかえって功を奏してます。アコギ多くて、とにかくいなたい。そこが良い〜。1,10など早くて勢いのある曲も若々しくて良いっす。「Happy Birthday To Me」なんて曲があります。歌詞を見てみたいですね。

    '92年 Virgin America: 2-91816


  • Unplugged /Eric Clapton
    これはこんなに前だったんですね。かなりヒットしたし、あちこちでこの音づくりの演奏聴いたせいか、もっと最近のアルバムだと思ってました。冒頭軽快なインストで始まり、心地よいアコースティックブルース、そして違和感なくとけ込んでるオリジナルの連打。"Tears in Heaven"なんか、まあ美しい。このあと念願のエレクトリック・ブルース・アルバムも出しましたが、私はこっちのが好きです。

    '92年 Reprise : 9 45024-2


  • Trains, Boats and Planes /Frank & Walters
    ちょっと小粒ですが、まっすぐな歌詞を、堂々と空へ向かって唄い放つような佇まいにぐっときました。 なんかアイルランド系という感じします。ちがうかもしれませんが、青臭い思いをいっぱい唄に詰めてるのですよね。 「This Is Not A Song」「Trainspotters」「Bake Us A Song」など好きです。

    '92年11月 ポリドール/Go! Discs : POCD-1100


  • Wish /Cure
    流麗なポップ!哀感ただよう曲も良いですが、ちょっとさわやかなとこのある「High」や「Doing The Unstuck」、それに怒濤のカタルシス「Friday I'm in Love」がなんといっても快感。アメリカで人気あったのもうなずけます。演奏も曲もGoo、Goo、Goo。これ聴きながら、いやいや仕事に行ってたなぁ。。

    '92年 Polydor/Fiction : POCP-1190


  • Compact And Bijou /Leatherface
    5曲入りシングル。4thアルバム収録曲のアコースティックバージョンや、Tracy Chapmanの"Talkin Bout Revolution"のカバーも入ってます。アコースティックの方が曲の良さがはっきりしますね。

    '92年 Roughneck : HYPE 17CD




    1999/8/19


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