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ローザ・ルクセンブルグ・インタビュー

ROCK'N'STREET 1986年11月号-前編

今では入手が難しい貴重なインタビューを再録していくシリーズ、第二回。今回は'86年11月発売の「ROCK'N'STREET」(YMMプレイヤー別冊)4 所収のものです。ちょうどローザの二枚目発表の頃です。で、なんとこの雑誌、表紙がローザです!えらいっ!!素晴らしい!!!こういうことやってるからあとが続かなかったのか。う〜ん。内容良いんですけどね〜。。。
"相手が黙っとってもいなくてもバチッと決める"

・ツアーの前って緊張する?

どんと「するかいな。洗濯とかせなあかんのに(笑)。だけど、なんかツアーの前はいつも今度はすごくカッコよくなってるんじゃないかと思う。自分がすごく成長した気になってツアーに出るんだけど、実際やるとそう変わらんなあって。でもツアー前はいつも自信がある(笑)」

・(笑)何かテーマは?

永井「別にないです。」
玉城「あります(笑)。二枚目に入るであろう新曲がかなり多いってこと。それをライブでどういう感じでやっていくか。」

・普通、新しいアルバム出してそれをツアーで展開させるってパターンが多いけど。

玉城「そこまでのんびりしてないの。新曲できたらどんどんやっていきたいし、ライブやることで曲が進化していくから。」

・曲は変えていく余地のある作り方をしてるよね、ローザの場合

玉城「わりとそう。基本的にライブバンドということで、ライブやんないと生きてこないっていうのはありますね。」

・ライブでアピールする部分っていうのは考えますか?見ててあんまり明確じゃないように思いますが。

どんと「そういうのはあまり明確にしないように心がけています(笑)。」

・なんで?

どんと「ようわからんけど」
玉城「ツアーごとにコロコロ変わるもんでもないと思うしね。新曲もあればセッションもやって、だんだん変わっていくし。」
永井「今回はこれで、とか無理矢理せぇへんもん。そういうのは後からついてくるみたいね。」
玉城「バンドで変化しようっていうんじゃなくて、個人が変化したからバンドが変わったというか。」

・初日の広島に関しての感想を...

三原「すごかった、客のノリが。いきなりドドッでしょ。最初あがってたもん”ワッ、こわい”って(笑)」

・ああいうノリまくるお客さんってやってる側としてはどう?

永井「単純にやりやすいよね」
三原「シーンよりはワイワイの方が客と交感してるみたいで気持ちいい。」
どんと「もともと静けさを利用してどうこうするバンドじゃないし、ガヤガヤやかましい感じのライブって音楽会ぽくて好き。」

・お客さんとのコミュニケーションて考えたりするバンド?

玉城「考えてない。ていうか、そんなのあると思う?」
三原「俺はドラム叩いて後ろから見てて、何らかの形でそういうのは感じるね。演奏してる時にステージ中の大気がバァーッと前に出て行って、それがまたパァーッと返って来る感じがするんだ。そういう意味じゃこのバンドの場合、最終的にそれを感じる。コミュニケーションって言っても、有形無形で”イェーイ!”だけじゃないしね。」
玉城「コミュニケーションて両者が対等じゃないと成り立たない。送ったものがはね返ってくるだけのものを果たしてコミュニケーションと呼ぶのであろうか。」
三原「俺はコミュニケーションだって感じる。だって不思議なこと起こるんだもん。神秘的な空間とか、そんなのややこしいと思いこんでるだけで世の中そんなので満ち溢れちゃってるんじゃないか、実は。それを受け取る準備がないだけで。」
玉城「僕はそういうのは共同幻想だと思いますね。スターという虚像を見とるわけ。広島のノリにしたって初めての人が音出す前からガーッとくるっていうのは、単に本読んだとかTV見たとか、それしかないやん。」

・じゃどういうのが望ましいんでしょ、ライブにおいて。

どんと「どっちにしてもお客さんがどう反応するかなんていうのは、ほんのちっちゃな要素ですね。相手が黙っとってもいなくてもバチッと決める。だから向こうから何の返事がなくても”もしもし”ってこっちから送り続ける感じのことっていうのは、基本的に音の問題じゃないでしょうか。」

・黙ってても感動してる人もいるわけで、反応って人それぞれだしね。

どんと「ハンカチで涙ぬぐってる人が拍手できるかって言えばねぇ。」
玉城「だからそれなんだと思います。やっぱりひとつの場にいる共同体意識は確かにあるんだろうけど、もっとそこから踏み込んで個人個人、バラバラに訴えるような音が、これがテーマでしょうね。その場だけ盛り上がって友だち!っていうんだったらヘビメタでもいいわけだから。」

・お客さんもローザの音楽のようにいろんな人が来て、それがグチャグチャになると楽しいのにね。

玉城「うん、その方がいいと思う。何が怖いってひとつのパターンに陥るのが一番怖いんであって、その意味じゃ広島は男も騒げたし良い傾向だと思った。」

・ただ来てるだけって感じの人もいたよね。

どんと「あいつら、いつもあの調子や(笑)」

・ローザはホールも経験してるわけだけど、ライブハウスはどう?

どんと「別に好きで選んどるわけやないんですけど(笑)。ライブハウスはみんなつめるからね。前の方につめとる奴は良い音聞きよらんし、後ろにいる奴は何も見えんし。」

・でもあれだけ衣装やメイクに凝ってて、それが見えるのが最前列の人だけって寂しくない?

どんと「あーあー、あーあー、そうだぁ(嘆いている)。人が一生懸命頭の先から爪の先までおシャレしとんのによぉ。」
永井「いっつも靴とか悩んで作ったりするやん。そうか、見えへんのか...。」
どんと「そっから下、真っ裸でいいわけか。」

・そうなんじゃないの?

どんと「重大問題やね。」

・ああいう派手な衣装の必要性ってどこにあるの?

どんと「どこに不必要性があるんだ!」

・不要だとは思わないけど。

どんと「そうでしょ?だからそれくらいの軽い気持ちだもーん。ああいう服着たくてやってるわけじゃないし、ただああいう服を選んだだけで、選ぶというのはちょっと好きやったらいいんで。必要だと思ってそろえるよりはあっちよりこっち、こっちよりあっち、ないものねだりの....わからない、わからない、言葉の泥沼に落ちていったよーう(笑)」

・俗に言う化粧バンドのマゾヒズムというのはローザに当てはまる?

どんと「ううん、ただのナルシスト」
永井「それが度を超えるとこんなに美しい自分を傷つけてみたいっていうのがあるわなあ。」
玉城「大体の人はその手前のナルシズムじゃないかな。でもローザにマゾヒズムは確かにあると思います。」
どんと「お化粧するお祭りがとにかく好きなの。単純に顔にペンキなすりつけたような化粧をして、お祭りに参加してる気分だと思って下さい。」

(後編へ続く...)

ROCK'N'STREET '86/11 P62:インタビュアー Twin Sons

1998/01/22 03:15am


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