Cliff Bennett & The Rebel Rousers
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ケヴィン・ローランドの音楽性が形成されるうえで大きな影響があったアーティストと言えば、"Jackie Wilson Said"の作者Van Morrisonや、そのものずばり"Geno"という献歌まで唄われているGeno Washington、歌の中に名前が出てくるKinks、更にスタックス所属R&Bミュージシャン等々を思い浮かべる人が多いと思います。 それぞれ興味のあるアーティストなんですが、ここではまず第一に、不遇な60年代イギリスのビート・グループ、Cliff Bennett & The Rebel Rousersを取り上げます。 60年代ブリティッシュバンド特集があっても、まず名前の出てこないようなバンドですが、非常にケビンのキャラクターにだぶって見えるような個性を持っています。ケビン・ローランドを好きなら、きっと好きになれると思いますので、ひとつおつき合い下さい。
なお、現在入手できる彼らのCDは、
1.ケヴィンからの言及 今、手元に現物を持っていないため、正確な記述を載せられませんが、もしお持ちなら確かめてみて下さい。他のビッグ・ネーム達と同格にクリフ・ベネットのことを言うのですから、かなり愛着があるんだと思われます。
2.デキシーズによるカバー
3.音楽性 ボーカルスタイルは、ケビン同様かなりアクが強いです。ソウルフルですが、黒人に近いわけではないのですね。ややエルヴィスふうに声色を用い、のぼせあがったような高いシャウトを多用します。伸びのある声ですが、節回しに力をこめる時には、かすれたような艶めかしい声も使います。また、フレーズの末尾で素早いビブラートをかけます。ケビンの歌い方を思い出してもらえば、当たらずとも遠からず、です。 バンドは、やや多人数で、通常のドラム、ベース、ギターの他に、サックス、オルガンが入ります。ベネットは唄のみです。レコードでは、スタックスふうにエッジの効いたドラム、ブーブーうるさいサックス、オルガン、それにソリッド・ギターの単弦フレースが特徴的です。ベネットと張り合うような合いの手コーラスが入る曲もあります。 まあ、63年〜65年ならまだいいけど、66年に入ると断然古くさくなってしまうスタイルですね。
4.略歴
2年後にはEMI(Parlophone)と契約を交わし、1961年6月にはジョー・ミークのプロデュースのもと、デビューシングル"You Got What I Like"が出ます。これは当時の同世代のビートバンドとしては、早いデビューですね。(ビートルズのデビューが62年の10月)
この時期、同じくスタークラブに出演していたビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインからマネージメント契約を申し出られますが、ビートルズが成功してないのを見て、断ったそうです。しかし、64年に、ビートルズの前座として"Sanday Night At The Prince Of Wales"に出演した際、再度エプスタインからオファーを受け、今度はビートルズも大人気だったので、晴れて契約。エプスタインが、リバプール出身でないアーティストと契約したのは、彼らが最初だったとのことです。 そして、同年64年11月。初のヒット"One Way Love"が出ます。プロデューサーは、John Burgess。続いて翌65年2月に同じくDriftersのカバー"I'll Take You Home"をリリース。同年には充実した内容のアルバムも出ており、バンドのピーク時期と言えるでしょう。 アルバムのジャケットでは、チェックのスーツを着たバンドメンバーを従えたベネットが、カメラを見上げ、すかしたポーズを決めています。見るからにひねくれ者、強情っぱり、我が道を行く、というタイプの顔です。髪は、時流に反して七三分けをかき上げたような短髪。細い黒ネクタイと渋いグレーのスーツは着てるけど、両手はポケット。唇をひねって、「なんか文句でもあんのかいや、兄ちゃん」とでも言いたげな顔してます。(うー、好み!)
その後は、同門のよしみで66年に"Got To Get You Into My Life"、68年に"Back In the USSR"と、ビートルズのカバーを出しますが、活動は低迷。そもそも、ビートルズの曲は彼らに合わないですが、オリジナル曲をつくるバンドが増え、新しいロックの時代もやってきて、やむにやまれぬ選択だったんでしょう。
68年にはバンド名をCliff Bennett & His Bandと変えてますが、復活はなく、フェイドアウトしていったようです。
5.入手可能なCD
The Best Of The EMI Years '92 (EMI : 0777 7 99436 2 3)
備考
Cliff Bennett & The Rebel Rousers '97 (EMI : 7243 8 56576 2 7810 0542)
Cliff Bennett- Lead Vocal Dave Wendells- Lead guitar, Bobby Thompson- Bass Maurice Grooves, Sid Phillips- Saxophones Roy Young- Piano & Organ, Mick Burt- Drums
6.結論
7.余談 何のクレジットもないのですが、ビートルズでないことは間違いないでしょう。そもそもバンド編成が違ってます。 鋭角的なギターリフ、サックス、のぼせ上がるようなボーカルスタイル等々。クリフ・ベネットが無名なうえ、音質もよくないので、こういう指摘は見たことがありませんが、どうもクリフ・ベネットのように聞こえます。もし、両方の音源お持ちでしたら、是非聴き較べて感想を寄せて欲しいですね! 1999/7/27 |