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戦前 vol.1へ


戦前ブルース篇 vol.2


B-1) I'm So Glad /Skip James '31

「泣いてるのはもう飽き飽きだ/お前を思って、唸ったり呻いたりするのももううんざりだよ」。早いアルペジオ、こんな弾き方ほかじゃありません。クリームのカバーで有名ですが、こっちのがすごいかも。


B-2) Roll And Tumble Blues /Hambone Willie Newbern '29

「ごろごろ、ごろごろ転がった/そして一晩中泣いた/朝目が覚めたら、良いも悪いもわからねえ有様だ」。「Rollin'&Tumblin'」としてマディ、クリームほかいろんな人がやってます。彼は'40年に投獄され、7年後に虐待の末亡くなったそうです。


B-3) Friars Point Blues /Robert Lee McCoy (Robert Nighthawk) '40

「そう、お前とおさらばするよ/南部を下ってフレアーズ・ポイントへ行くんだ」彼は殺人の嫌疑がかかってたらしく、名前を変えてます。戦前は〜リー・マッコイ。戦後のナイトホークの方がとおりがいいかも。しかしなんちゅうやるせない音..。


B-4) Catfish Blues /Robert Petway '41

「ああ俺がナマズだったとしたら/青い海の底深くへ潜っていくだろう」。ナマズは淡水じゃないと死ぬんじゃないか?という話もありますが、南部は違うのかも知れません(?)。このビートはロックっぽい、と鮎川誠さんも薦めてました。


B-5) Worried Life Blues /Big Maceo '42

「お前が去ってから幾晩もの間/俺はひとりぼっちで泣きどおしだよ/でも、そのうちきっと、悩み事の消える日が来るだろうさ」。うう〜...。私この曲大好き。なんか、あったかくなる唄なんですよねー。いいわ。このゆったりしたピアノ。


B-6) I Hate To Say Goodbye /Walter Davis '41

「俺は駅にいた/目に涙を浮かべて/気分は良かったんだが/さよならを言うのが嫌だったんだよ」。なんかセロニアス・モンクを思わせるごつごつしたピアノ。


B-7) Good Morning Schoolgirl /Sonny Boy Williamson '37

「俺のものになりなよ/ダイヤの指輪を買ってやるからさ/俺のものになってくれねえんなら/買ってやるもんなんかありゃしねえがよ」。吃音かな、この人は?って感じですが、有名な曲ですね。たぶんロリコンだったんでしょう。


B-8) Lead Pencil Blues /Johnnie Temple '35

「俺のあの娘が言うんだ/一晩中待ってたのに、あんたの鉛筆の芯ときたら、まるで役立たずなのね/ああ、俺の鉛筆の芯言うこときかねえんだ/最低の気分だったよ」これ、インポの唄だったんですね..。う〜ん、普遍的なブルースか。かっこいいのはR&Rリフ。この曲以外ではまずお目にかかれません。ロバジョンより早いし、戦後すぐにはバキバキのリフ・チューンやってます。


B-9) Hustler's Blues /Leroy Carr '34

「ウイスキー飲むのが俺のくせ/手に入れたいのはいい女/このふたつのせいで死ぬこともないだろう」。ところがどっこい、酒飲み過ぎて死んじゃったんですねー、このピアノ弾き。洗練されたメロウなブルースが得意で、ロバジョンにも影響あり。ギターは相棒スクラッパー・ブラックウェル。


B-10) Ain't No Tellin' /Mississippi John Hurt '28

「俺のあの娘につかまるんじゃないよ/彼女はあんたを撃ちかねんよ/細切れに刻んでしまうかもしれんし/何をしでかすか、わかったもんじゃないんだ」。優しい声でぶっそうなこと唄ってますね。ナイフを使ったスライドで、列車が線路滑って行く音を真似る曲もあります。再発見後もこの調子で白人フォークファンを魅了。


B-11) Key To The Highway /Jazz Gillum '40

「もう一度キスしておくれ、ママ/俺が出ていく前に/ここを出たら、もう帰って来ることないと思うから」「それじゃお別れだ/さよならを言わなくちゃ/俺はこのハイウエイをさまよい続けることになる/俺が死んでしまう、その日まで」。有名ですね、この曲も。ハーモニカがなんとも言えません。。


B-12) Things 'bout Comin' May Way /Tampa Red '34

元祖「ギターの魔術師」。17で、ビッグ・メイシオと組んでました。情感たぷたぷのスライドギターです。コードもあんまり聴かない構成音です。なんとも言えない良い音ですねえ。R・ナイトホーク(15)のギターの師匠でもあります。


とっつきにくそうな戦前ものですが、自分の場合アーティストの写真見たり、詞読んだり、果ては同じ音出そうとしてみたり、そういうことしてると段々はまってきました。初めはどれ聴いても同じに聞こえたんですが、繰り返し聴いてるうちに自然と耳に残る唄が出てきて、そうなるともう、ずぶずぶずぶ。。。

どうも、プリミティブな音がいいです。声も、バックの音もシンプルで美しいと思います。 荒々しいのももちろんあるけれど、それがまたもう美しい、そう感じられるのですよね。が〜〜。

1998/01/04


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