X68000を分解する

X68000をAT互換機にするためには,まず分解して,中身を空っぽにしなければなりません.

ここでは,まず,X68000について見ていきます.

 

 

 

 

 

 

 

X68000の背面

 

まずは,背面です.

今回の改造では,できるだけオリジナルの外観を損なわないように改造する方針です.したがって,右図の背面のコネクタ類は,極力,同じものを使用します.

したがって,オリジナルのRS-232Cコネクタが,DOSVのプリンタコネクタになったり,オリジナルのRGBコネクタがジョイスティックコネクタになったりします.まぁ,ご愛敬といったところです.

 

X68000の背面

左側の銀色のカバーは,拡張スロットのカバーです.

マンハッタンシェイプのX68000には拡張スロットは2つしかありません.

右図では,ここにSCSIボードメモリボードがささっています.数値演算プロセッサボードと,ビデオボードも持っていましたが,スロットが足りなくて,ほとんど使えませんでした.

右側の電源用のファンは,規格品らしく,DOSVのパーツ屋さんにも同じサイズのファンが売っています.今回は,オリジナルのファンをそのまま使いました.

 

背面上部

左下から,RGB,イメージユニット,拡張FDD,外づけSASI端子です.拡張FDDとSASIは使いみちが今のところないので,ダミーとなる予定です.

同じく,中央左寄りの丸いテレビコントロールの端子と,その上の立体視端子(3D眼鏡用だったような...)も使いませんので,ダミーとします.

RGBコネクタの上のシースルー端子(RCAのピンプラグ)は,ひょっとしたら,テレビ出力用に使えるかも知れません.

右側の電源コネクタおよび,主電源スイッチは,オリジナルと同じ機能を持たせるつもりです.

 

背面下部

左から,RS-232C,マイク入力,スピーカ出力,ジョイスティック端子です.

これらは,それぞれ,プリンタ,ラインイン,ラインアウト,USBコネクタになる予定です.

 

背面の一番下

 

X68000の前面

X68000の前面上部です.

左下の2つのLEDは,FDDのアクセスランプです.リード時は緑,ライト時は赤になりました.今回は,DVDのアクセスがあった場合に,赤が発光するようにします.

右上の3つは,右から順にパワー,タイマー,ハードディスクのLEDです.HDDとパワーは,改造後も同じ機能のLEDとして使えます.タイマーに関しては,マザーボードに「サスペンド」状態を示すLEDのコネクタがあるので,これを使います.

 

前面上部

上の2つ(0番ドライブ,1番ドライブ)は,前述のとおり,FDDのアクセスランプです.これは,DVDのアクセスランプにします(右のスロットのみ).

下の2つは,同様にFDDのエジェクトボタンです.フロッピーディスクが挿入されている場合は,このボタンが緑色に光るようになっています.今回は,DVDにパターンだけあって,ついていないLEDがあったので,そこにつけてみました.たとえば,YAMAHAのドライブには,メディアの挿入状態を示すLEDがあったので,それに相当するものかなー,と思ったわけです(が,結果としては,ただのアクセスランプでした).

 

前面中央

前面下部です.

左から,ヘッドフォン端子,ジョイスティックポート,電源スイッチ,ボリューム,キーボード,マウスコネクタです.

今回,ヘッドフォン端子はマイク端子に,ジョイスティックポートはUSBコネクタになります.

電源,キーボード,マウスコネクタは,DOSVの同じ機能の物に置き換えます.

ボリュームは,ダミーとして残します.

 

前面下部

 

X68000の分解

まずは,左のタワーから分解します.

この左タワーには,電源,HDD,FDDの各ユニットが内蔵されています.

HDDに関しては,購入して4年ほどで壊れてしまったので,その当時,取り外してしまいました.

ぼくは,OS-9/X68000をメインに使っていたのですが,このHDDにはその中核となるシステムが入れてあったのです.

これ以降は,外づけのSCSI-HDD (TX-100…TEACの100MB HDDと,Logitecの80MB HDD)を使っていました.

 

電源は,いったん,すべて取り外し,改造します

FDDのユニットもごっそり取り外します.

ケースについているLEDなどは再利用します.

スピーカーは再利用するので,そのままにしておきます.

拡張FDD,増設SASIのコネクタは,ダミーに使うので,必要な部分を残して,基盤を破壊(!)します (^_^;;

 

まずは,左タワーから分解

これでからっぽ

次は,右タワーです.

右タワーは,拡張スロット,ビデオ出力,マザーボードが内蔵されています.

 

 

右タワーの分解

右が,拡張スロットの「箱」です.いわゆるライザーカードになっています.

左側の小さい箱はビデオ出力装置です.RGB出力とシースルー端子がついています.

これらを取り除いた後,

 

ビデオ出力装置と拡張スロット

下にある金属板を取り除くと,ようやくマザーボードを見ることができます.

マザーボードも不要なので (^_^;;
取り除きます.

 

よいしょっと

右側のタワーもすっきりと,からっぽになってしまいました.

 

 

からっぽ!

あと,本体下部の電源スイッチなどを格納したユニットを取り外します.

これで,改造にとりかかることができます.

 

本体下部

 

取り出したボード

マザーボード

 

X68000のマザーボードです.

MC68000ではなく,長方形のLSI(!)が搭載されています(ちょっと情けないゾ).

右図手前の長方形の列は,メモリでしょう(デフォルトで,2メガバイト).

本体下部にあった基盤です.電源スイッチを始めとして,いろんなコネクタなどがついています.

右側の丸は,バックアップ用の電池です.

 

本体下部の基盤

 

その他,拡張ボード

4メガバイトメモリボードです.

今となっては,4メガバイトメモリなんてゴミみたいなものですが,当時は確か,12万ぐらいしました.研究室のワークステーションが8メガのときに,ぼくのX68000は(のろかったけど)6メガバイトのメモリを積んでいました.

某PC9801などでは,メモリを増設してもEMSメモリや,RAMディスクにしかなりませんでしたが,X68000ではメインメモリになり,メモリを積めば積んだだけ快適になったのです(OS-9でEmacsを使ってたし).

「メモリは力だ,正義だ」という某宣伝を実感させるボードでした.

 

4MBメモリボード

SCSIボード

 

SCSIボードです.

標準の40MBの内蔵SASIは,OS-9/X68000のシステムが入っていたので(OS-9の最初のバージョンは,SCSIには対応していなかった為),外づけSCSIには,Human68Kのシステムが入っていました.

内蔵SASIのHDDが壊れてからは,もう一台SCSI-HDDを買い足して使っていました.

そんなわけで,最初に買ったDOS/VパソコンにはSCSIのHDDだけで,IDEはないという,異端な仕様になっていました.

数値演算プロセッサボードです.

FFTや,マンデルブローなどの数値計算をよくやっていたので,数値演算プロセッサボードはとても欲しかったものの一つです.

X68000本体の68000は,ただの大きめのLSIにしか見えないものなのですが,コプロセッサのMC68881は,金色に燦然と輝く,いかにもMPU然とした石でした.

もっとも,久しぶりに見たら,なーんだ,小さいと思ってしまいました.時代の流れを感じますねぇ.

 

数値演算プロセッサボード
数値演算プロセッサボード

さて,MC68000には,直接は数値演算プロセッサは付かないのですが,このボードは,MC68020用のMC68881をむりやり動かしています.

さぞかし,高速な浮動小数点演算ができるのだろう,と期待していたのですが…ソフトウェアの浮動小数点計算の数倍程度ののろさでした.

その後,優秀な浮動小数点演算ソフトが出現したこともあり,結局,このボードもあまり使うことはありませんでした.

MC68881
数値演算プロセッサボード

ビデオボード
ビデオボード

 

 

ビデオボードです.

X68000といったら,やっぱりゲームです.大画面でゲームをしたかったら,テレビに接続するしかないっ,というわけで衝動買いしたのが,このビデオボードですが,拡張スロットを2スロット占領してしまうため,数回使っただけで,お蔵入りになってしまいました.

 

 

 

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