まずは,マウスだ.

 

X68000をAT互換機に改造する,といってもそんなに簡単なことではありません.

市販のATXケースを買ってきて,マザーボードを取りつけて,はい完成,なんてわけにはいかないのです.

電源の改造と取りつけ,スイッチやLEDの配線,その他やるべきことが山ほどあるのです.

X68000のマウス

 

 

あー気が滅入る…というわけで,パーツを揃えてから1ヶ月ほどはぼーっとしていました.

でも,それではいつまでたっても,完成しない!

ぢゃ,どうするか?

 

とりあえず,簡単そーなところからいくか〜,というわけでマウスから始めたのですが…

マウスも結構,大変なのでした.

  

 

 

 

 

 

X68000のマウス

X68000標準のマウスは,トラックボールになったり,中を90度回転させれば左利き用にもなる優れものでしたが,マウスのボールが空回りしたりして,あまり良いものではありませんでした.おまけに,買ってから1年ほどで,左ボタンが壊れてしまったのでした.

 

トラックボールにもなる

 

そこで,マウスの中の基盤を取り出して,PC-9801用マウスとX68000のインタフェースとして使っていました.

そんなわけで,改造前から,中身は空っぽ.

すでにお気づきのように,このページの最初の写真から,マウスにケーブルはついていません.

 

中身はスカスカ

 

マウスを改造するといっても,これまでの機械式のマウスでは,精密さが要求され,満足いくマウスになるとは思われません.

しかし,ここ数年で普及してきた光学式マウスであれば,多少の機械的誤差があっても平気なはず.

そこで,X68000のマウスと大きさが同じくらいのELECOMのマウスを買ってきました.このマウスは,USB,PS/2コネクタの両者に対応できる優れものです.

 

ELECOMのマウスとX68000のマウス

 

ケースの加工

右図の基盤は,ELECOMのマウスからとりだしたもの.これなら,内蔵できそうです.

見にくいですが,右上の透明なプラスチックは,発光ダイオードのレンズです.

 

 

とりあえず,内蔵できそう

 

あとは,この基盤がちょうど収まるように,X68000のマウスの内部を削ります.

しかし…

 

まねをしてはいけません!

 

カッターナイフで固いプラスチックを削るのはキケンです.

失敗して,親指にグサッとやってしまいました(病院行きになりました.情けない…).

プラスチックの加工には,ちゃんとした工具を使いましょう.

 

全治2週間

 

とりあえず,基盤が入るまで,余分な部分をひたすらグラインダー(ルーター)で削ります.

適当に削っただけでも,基盤そのものは入るのですが,発光ダイオードとレンズの位置関係は,それなりに微妙なので,マウスの底面をかなり薄くなるまで削りました.

実際の調整は,基盤とレンズを仮組みして,マウスを動作させながら行います.

毎日少しずつやったとはいえ,この加工だけで,1週間かかりました.

 

見た目,キズキズです.

 

レンズを取りつける部分は,前述のとおり,底面を標準面からさらに削り,長方形の窪みを作ります.

マウスを仮組みして,正常に動作するようだったら,レンズを接着剤で固定します.

 

レンズを装着したところ

 

基盤を載せたところです.

なかなか良い感じに収まります.

しかし,スクロールボタンをどうすべきかが問題です.

スクロールボタンは,あると大変便利なのですが,今回は,できるだけX68000オリジナルに忠実に改造する方針なので,やむなく取り除きます(回転するタイヤだけ取り除きました).

 

スクロールボタンをどうしよう?

 

スクロールボタンを取り除いた跡の回転軸受けは,横倒しにして,邪魔にならないようにします.

また,マウスケーブルのコネクタもマウスのケースを閉じる邪魔になったので,一旦取り外して,延長してからマウスケーブルに接続しました(右図).

 

本体は,これでOK

 

ボタンの加工

あとは,マウスのボタン関連です.

もともとのX68000のマウスの左右のボタンの間隔と,ELECOMのボタン(基板上のマイクロスイッチ)の間隔は異なるので,最初からついていたボタンを押すための突起を削り取ります(右図).

また,右図中央左寄りの円弧の部分も,高さの都合上,少し削って薄くしました(少し灰色がかってぎざぎざの部分).

 

ボタン裏側の突起を削り,平面にする

 

次に削り取った突起の代わりになる突起をつけます.

何でもよいのですが,今回は,透明なプラスチックのかけらを作り,マイクロスイッチを押すための適切な高さがどれくらいであるかを試してみました.

右図のように,プラスチック板2枚ぐらいがちょうど良い高さでした.

 

ELECOMのマウスの内部部品を転用

 

というわけで,上記の透明部品を接着剤で貼りつけます.

この時,マイクロスイッチの間隔に合うように接着します.

 

間隔に注意!

 

突起の接着したら,組み立ててみます.

マウスの右ボタン,左ボタンを押してみて,問題がなければ,接着剤が乾燥するのを待ちます.問題があった場合は,分解して再度,突起の間隔を調整します.

 

これで,ほぼ出来上がり

 

組み立て

トラックボール部分にも,邪魔な出っぱりがあるので,削ります(右図右上灰色の部分).

 

余分な部分を削る

 

トラックボールの蓋を取りつけます.

この状態で,マウスを動作させると,赤色ダイオードが光るのがよく見えます.

 

トラックボールのボールがないのがさみしい

 

ねじ止めします.

下から見ると,マウス・トラックボールの切り替えスイッチがなかったり,穴から基盤が見えていたりと,いまいちですが,まぁ,それはご愛敬,といったところでしょう.

 

裏側からは,レンズと発光ダイオードが見える

 

これで,完成です.

使ってみると,なかなか使いやすいです.

ここまで来ると,俄然,本体(X68000)の改造への意欲が沸いてきます.

というわけで,本体の改造へと続く.

 

ケーブルの色が違うのがちょっと残念
 

 

 

 

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