〈無症状でも治療必要?〉

●無症状でも喘息の治療は必要なの?
〜喘息を甘く見ることなく用心に用心を重ねていますが?〜
(4.20/03―satoさんのメールより)

 はじめまして、satoといいます。30代後半のOLです(3人の子持ちです!)
 「喘息VOICE」の「仕事中に喘息死!」を見ました。職場で喘息死。怖いですね。
 ただ、私が職場で発作を起こしても死ぬことはないだろうと思います(甘く見ているわけではないので誤解しないでください)
 まず、私自身が基本的に苦しいことを我慢するのはイヤですし、するつもりもありません。ですから少し調子が悪くなれば迷わず病院へ行きます。喘息で長年苦しんでいる人からみてこの程度で病院へ行くわけ(?)というぐらいでも行きそうです。「我慢が足りない!」と叱られそうですが、今まで病気で苦しい思いをしたことがないので大目に見てくださいね。
 さらに、私がもし職場で発作を起こして倒れでもしたら、周囲が絶対にほっておかないのです。ひょっとすると小発作でさえ、「大丈夫だから!!」といくら言っても病院へ連行されそうです。強制的に誰かに病院へ連れていかれるか、救急車が呼ばれると思います。
 というのも、まず私は喘息の発作で入院したことがあるからです。昨年末のことでした。発作は家庭で起こしたのですが、入院して仕事を休んだので、入院の事実は職場の知るところとなったわけです。
 さらに、喘息になってからのある日、職場で過換気症候群の発作になったことがあって、そのときに大騒ぎになったことがあるのです。そのとき「息ができない? これは一大事だ!」と救急車を呼ばれてしまったのです。おそらく喘息で入院したという経歴からみんなが慌てたのだと思います。
 そのときは自分でも喘息の発作とは何か違うなーとは思いましたが、こんなこと(過換気)ははじめての経験でしたから、自分も周りも余計にパニック状態になってしまったんです。
 『Zensoku Web』の「喘息TOPICS」に「パニック発作」のページがありますね。あれを読んで、もしかするとあのときの私はそれだったかも、と思いました。パニック発作で過換気になったとも思えるのです。パニック発作だとしたら、喘息になる前から少しあったと思います。
 それ以来、職場では、怪しげな発作を起すかもしれない危ないヤツというレッテルを貼られ、「1人きりにしないように。突然呼吸が止まって死ぬと大変だから」と常に監視付きです。ちょっと姿が見えないと「どこへ行った? どこかで息が止まって倒れているのでは?」と探し回られました(いくらなんでもこれは大げさすぎるような気がしないこともないのですが)
 というわけで私は職場で死ぬことはないと思うのですが、しかし、家庭で死ぬ恐れは大いにあり得る! というのも、家族はこれがどうしようもない脳天気だからです。
 家で喘息の発作を起こしたときは、それなりにビックリしてクルマですぐに病院へ連れていってくれたのですが、病院へ行けばひと安心と思っていたようで、病院に着くなりあとはほったらかし状態……。
 私は病院に着いた時点で呼吸も苦しく(普段使わない筋肉を酷使してせいいっぱい呼吸したようで、翌日は筋肉痛で痛いこと痛いこと)、心臓も相当苦しくてすごく辛い状態でした。点滴で呼吸が楽になったあとも辛いのなんの。気管支を拡げるβ刺激剤(私はまだ使ったことがありません)を使った後や点滴後に心臓パクパクになるみたいですが、使う前からパクパクでした。酸素が75%、心拍が150くらいだったと思います。
 酸素吸入・点滴・心電図モニターを付けられたのですが、それを見た家族の脳天気な対応といったらありません。心電図モニターを見て、「おーっ。病院の機械はすごい!」とミーハーに感心。心拍は140〜160でしたが、それに対してもまた「おーっ」と感心するのみ。別室で私が苦しんでいることになど関心はなく、ただひたすら目新しい機械に見入るだけ。
 機械に感心する前に、その数字を見て私のことを心配してほしいものです。
 こういうときの“健康家族”は困りますね。病気のことは何も理解していない!(自分もですが) 健康な人に病人の苦しみを理解しろというほうが無理なのかもしれませんが……。
 職場ではタバコの煙は喘息によくないだろうと空気清浄機まで買ってくれたんですよ。机の配置がもともと喫煙グループと非喫煙グループに分かれてはいたものの、換気扇もなくタバコの煙で喫煙グループの頭上は霞んでいてその煙がやってくるんですよ。喫煙グループが全員社内にいようものなら、健康な人でもたまりません。退院して職場復帰した後、空気清浄機を買ってもらうまで喘息の症状が出てこなかったのが不思議なくらいです。そんな環境だったので、私が職場復帰するなり空気清浄機を買ってくれたのだと思います(非喫煙グループからは「やっと空気の綺麗な環境で仕事ができる」と感謝されました)
 そのことを考えると、うちの家族はなんか特別な人間なのじゃないかとも思えてきます。今のままでは「職場」で喘息死する可能性は低くても「家庭」で喘息死するかもしれないです。脳天気家族を洗脳(!)しないといけないですね。
 さて、そんな私なんですが、今のところ症状がまったくないので吸入ステロイド療法はしていません。というか、吸入ステロイド剤を病院で処方してくれていないので使っていません。今の私の状態であれば、頼み込んでも吸入ステロイド剤を処方してくれないだろうと思います。診察室には「フルタイドティスカス」のパンフレットみたいなのがありました。ということは扱ってるということですよね? でも私が出してもらえないのは、必要ないと思われているのだと思います。
 吸入ステロイド療法をやってみたいという気持ちはあります。けれど、今の状態では主治医が吸入ステロイド剤を出してくれないと思いますし、出してくれる病院に移るのはちょっと不安。そこでも処方してもらえなければ転院する意味はありませんからね。
 私自身も吸入ステロイド剤は今の私には必要ないような気がするのです。いかがでしょうか?
 入院後はオノン(抗喘息薬)とテオドール(気管支拡張剤)だけを処方されて飲んでいます。そのうちのオノンが効いているようです。入院中にもらって飲んだらスカッと症状が消えたんです。ウソみたいに…。テオドールも飲んでいますが、これは寝る前に1錠しか飲んでいないので、これが決定的に効いて症状が消えているわけじゃないと思います。オノンで症状が出ないわけですからラクですよねー。
 ただ、退院してもう3ヵ月も経つのに、いまだにオノンとテオドールを飲まなくてはならないのがやや苦痛です。うちの家族はみんな丈夫で風邪ひとつひかないので、こんなに長く薬を飲んでいると肩身が狭いし、私自身、自分がこんなに薬漬けになってるのがイヤです。けれども、やめたいけど、今はまだ恐くてやめられません。
 実は、このホームページを見るきっかけは、退院時に薬を1ヵ月分ももらったことでした(といってもオノンとテオドールだけ)。長期に薬を服用することは慢性の病気を持っている人には当たり前のことなのでしょうが、私は病院にも薬にもあまり縁がなく、飲んだことのある薬はというと酔い止めと便秘の薬ぐらいです。「1ヵ月も薬飲まないといけないの?」と思いました。それで喘息のホームページを探して情報を収集したわけです。
 そうしたら喘息の人は吸入ステロイド療法をずっと続けなくてはいけない、なんて書いてあったので……。
 私の今の状態は発作のホの字も喘息のゼの字もない状態です。咳も出なければ痰もなし。息苦しいと感じることもないし、階段だって駆け上がることができます(といっても3、4階くらいが限界ですが、息切れする前に心臓が苦しくなるのでそれ以上は無理)。退院後、肺機能検査もしました。異常なしです。
 年末に発症したばかりなのでこれからどうなるかわかりませんが、たぶんものすごーく軽症だと思います(ここで「喘息なんてたいしたことない」と甘く見ると後で痛い目に遭うんですよね)
 こんな状態でも(咳も痰も出ていないのに)命にかかわる発作を起こすものですか?(発作を起こしてすぐに救急車を呼んだにもかかわらず、死んでしまうようなことがあるのならもうどうしようもないですが) 喘息の発作を1度しか経験していないのでよくわからないのですが、発作って自覚症状がない人でも起こすものですか?
 今の私の状態ならその恐れはないように感じるのですが……。
 こんなふうに考えてる私は甘いですか? もちろん、これからオノンとテオドールだけで行くとしても、喘息の症状が出ないか、よーく注意して慎重にやっていきます。それでも危険でしょうか? ご意見をいただけますか?
 それはともかく、『Zensoku Web』を読んで、喘息について少しずつ勉強していきます。自分の治療のためにはもちろん、職場の人たちにも喘息のことを詳しく説明したいし、脳天気家族の洗脳(笑)のためもあります。
 ですから、このホームページ、頑張って続けてくださいね。
 それでは。
 (私は医者ではありませんしsatoさんの状態をよく知っているわけでもないので、これからもオノンとテオドールだけで大丈夫かどうかはわかりません。けれど、ひとりの患者としての意見を言わせていただくと、少し楽観的すぎないかと心配になります。症状がない……このことがどれだけ多くの誤解と悲劇を生んでいるか。発作がなくても喘鳴がなくても苦しいという人はたくさんいますし、症状が何年もなかったのにいきなり発作を起こしたという人も少なくありません。喘息は自覚症状のあてにならない病気であり、その自覚症状すらないケースも多々あるのです。まして、satoさんの場合は昨年暮れに発作を起こして入院したばかりです。気道の炎症が消えているとは思えません。その状態で抗炎症治療をしなかったら、いずれまた発作が出るでしょう。何とか頼み込んで吸入ステロイド剤を処方してもらえるようにしたほうがいいと私は思います。医師に懇願する際は、こんなふうに訴えるといいですよ。「喘息の病根を取り除く治療をしたいんだ。オノンやテオドールは一時的に症状を消すだけと聞いた。喘息の病根は気道の慢性炎症にある。その炎症はまだ残っているはず。それを鎮めたい。それには吸ステがいいと人から聞いた。私もやってみたい。実は、いつまた大きな発作になるかと、ときどき夜も眠れない。吸ステをしばらく続けると症状が消えるとネットで知った。喘息治療の主流が吸ステだということも知った。私もやりたいやりたい。やって、何の不安もない自分になりたい。だから出して、吸ステを」―AICHAN)


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