〈何年かぶりで喘鳴なし〉

●喘鳴が出ないなんて何年ぶり?
〜インターネットのお陰で正しい治療と出逢えた〜
(2.26/03―micaさんのメールより)

 はじめてメールします。
 私は『Zensoku Web』のお陰でやっと適切な治療を受けることができた者です。一言、お礼を言いたくてメールを出しました。
 私は現在、32歳の主婦です。2歳の男の子が1人います。
 喘息のような症状が出はじめたのは5年前でしたが、当時は喘息に対する知識がまったくなかったために、自分が喘息だとは夢にも思いませんでした。近くの内科に行ったところ「風邪で気管支炎を起こしているということで、何の治療もないままでした。
 その後も、調子の悪いときはゼロゼロという喘鳴が聞こえていましたが、呼吸ができないほどではなかったため、これも風邪のせいなのかなと呑気なものでした。
 そして2、3年前に、はじめて息ができないほどの発作に襲われたのです。
 近くの総合病院に救急で行きました。特に何の説明もされないまま、注射と点滴をされ、やがて発作が治まりました。そのとき、看護婦さんから、
 「喘息の発作だから、明日、外来に来て診てもらってください」
 と言われました。そこではじめて自分が喘息だということを知ったのでした。
 早速、外来に行くと、「ストメリンD」という吸入薬(β刺激剤・抗コリン剤・ステロイド剤の混合スプレー。普通、気管支拡張と抗炎症作用を期待して使うが、心臓刺激性等の副作用が非常に強く、処方・使用は慎重に行わなければいけない薬)と気管支を拡げる飲み薬を処方されただけで、その薬の説明も「錠剤を毎食後に1錠ずつと、呼吸が苦しくなったときに吸入をしてください。吸入のやり方は中に説明書がありますから……」という簡単なものでした。そんなふうに簡単に診察が終わったので、私は「ふーん、喘息の治療ってこんなもんなんだなぁ〜」という感想を持ちました。
 「今度、いつ来ればいいですか?」と私が聞くと、
 「別に発作がなければ来なくてもいいですよ」
 という感じでしたから、その後、発作の治まった私は病院に行くこともなく、総合病院だと待ち時間は長いし何かと面倒なので、簡単に薬だけもらえる個人病院に転院してしまい、ずっと何の説明も治療も受けないまま、たまに「ストメリンD」だけをもらいにいくという状態でした。
 それが、1ヵ月ほど前に風邪を引いたのをきっかけに意識が遠くなるほどの発作に襲われ、「ストメリンD」を吸入してもまったく効かず、いつも薬をもらっている個人病院に主人に車で送ってもらい、早速、注射と点滴をされました。しかしそれもほとんど効かず、何の注射かはまったく説明のないまま3本も腕に注射され、今度は心臓が爆発しそうなほど苦しくなってしまったのです。
 その日は歩ける状態ではなかったため病院に泊まり、次の日に少し良くなった状態で家に帰ったのですが、相変わらずの呼吸困難と手足の震えに我ながら恐ろしくなり、
 「ホントにこんな治療でいいの???」
 とやっと疑問に思い、インターネットで喘息について検索し、こちらのHPにたどり着きました。
 そしてはじめて、喘息に対する正しい知識を知り、本当にビックリしたと同時に、今まで自分は何をやっていたのか……と反省もし、早速、電話帳で呼吸器科を探して、次の日にS呼吸器科病院というところに行ってきました。
 そのときにはじめて、指に機械のようなものをはめて酸素濃度を測ったりということもしたのですが、その日は前日よりもだいぶ呼吸も楽だったのにもかかわらず、その値は87しかなく、担当医には、
 「かなりひどい喘息ですので、すぐに入院したほうがいいのですが……」
 と言われました。
 ショックでしたが、しかし、やっと自分の本当の状態がわかり、ある意味ではホッとしました。
 主人は、「奥さんのような状態で、いまだに年間何千人もの人が亡くなっているんですよ」との医者の言葉と、酸素ボンベを付けた私の姿がショックだったらしく、「苦しくなったら無理しないで、すぐに言ってくれ!」と言ってくれるようになりました。
 子供が小さいので入院はできないと言ったところ、とにかくしばらくは今の状態を改善するために点滴に毎日通わなくてはならなくなり、半日は病院にいる日々が続きました。
 薬は吸入ステロイドのフルタイド200(1日4吸入)、経口ステロイド剤のプレドニン(朝3錠)、気管支拡張剤のテオフィリン(毎食後1錠ずつ)、スプレー式気管支拡張剤のメプチンエアーです。これらの薬を使い、様子を見るということでした。
 この治療の結果、最近では自分でもビックリするほど楽になりました。
 点滴も一昨日で終わり、今はフロタイド4吸入と気管支拡張剤を夕食後2錠飲んでいるだけで喘鳴も出なくなりました。
 喘鳴がまったく出ない状態なんて何年ぶりでしょうか!
 看護婦さんには「フロタイドだけは絶対やめちゃダメよ!」と念をおされているので、「良くなっても面倒くさがらずこれだけは絶対に続けなくちゃ!」と思っています。
 ピークフローメーターも購入し、吹いています。
 かなり良くなってから吹きはじめたのですが、はじめは200しか吹けませんでした。「えっ! これ壊れてるんじゃない!?」なんてピークフローメーターのせいにしてたほど…。
 でも一昨日くらいからは350まで吹けるようになりました。
 目標値まではまだまだですが、頑張って最低でも400まではもっていきたいと思っています。
 『Zensoku Web』に出会わなければ、今でも適切な治療を受けられず、わけのわからないまま最悪な状態になっていたかもしれません。そう思うと本当に感謝の気持でいっぱいです。
 このHPのお陰で、正しい情報を得て適切な治療を受けることができるようになった人は、私を含めたくさんいらっしゃると思います。また、完治が難しい喘息のような病気に1人でコツコツ付き合っていくのは結構辛いものがあると思いますが、そんなときに『Zensoku Web』のようなHPがあると精神的にも心強いと思います。そう感じているのは私だけではないのではないでしょうか。
 お仕事を持ちながら、これだけのHPを管理していくのは本当に大変なことだと思いますが、どうか無理をなさらないように、これからも頑張ってください。
 長いメールになってしまいました。ありがとうございました。
 (このメールは、2001年10月にいただいたものです。micaさん、紹介が遅れて本当に申しわけありませんでした。さて、micaさんのように喘息なのに風邪や気管支炎と診断されてしまう方はたくさんいます。「またか…」と悲しくなってしまいます。医師にはもっとちゃんと勉強してほしいと、改めてそう思いました。医師の世界では「誤診は避けられない」という意識があると聞いたことがあります。確かに、1人の医師があらゆる病気を正しく診断することは不可能でしょう。しかし、誤診はできる限り避けなくてはならないことです。その意識を本気で持てば、最新の知識について積極的に学びとろうという姿勢が出てくると思います。「忙しくて…」というのは言い訳です。それで収入を得ているプロであればそんな言い訳をするのは恥さらしです。micaさんがインターネットで情報を集めたように、医師の皆さんだって、いくら忙しくても情報収集は可能なはずです―AICHAN)


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