〈もうへこたれない!〉

●もうへこたれません!
(4.20/97〜6.2/97―A.Tさんのメールより)

 私は3歳のころ肺炎から喘息になり、27歳の現在も年に1、2度発作を起こしています。小さいころは今では考えられないくらい発作も頻繁でひどいものでした。また中学から20歳くらいまではアトピー性皮膚炎でもあり、いい思い出はあまりありません。
 小学校のころ友達に説明することがとてもいやでした。マラソンとかができなくて休むと、喘息だということをさぼる理由に使っているのだろうといじわるを言われたりしました。確かに走りたくなかったのです。他の人より苦しくなって、いつまでたっても呼吸が元に戻らなくなるし……。
 今回このホームページを見て、この辛さは人にわかりにくいものなんだなって改めて思いました。と同時にひどかったころを思い出すと泣きそうになってきます。大人でも理解しにくい病気を子供が理解することは難しいと思います。
 こんな思いをたーくさんしてきたのですが、私は今すごーく自分が幸せだって思ってます。喘息が治ったわけではありませんし、これから妊娠とかしたときのことも不安ですが、これだけ長い間この病気と付き合ってきたせいで、何事についても焦らないで考えることができるようになってきたのです。何があってもくよくよしない!!
 主治医の先生に「なるべく心おだやかな生活をしたほうがよい」と言われたことがありました。今はそれに近い状態なのです。発作が起きたら、横になっていると辛いので薬を飲んで(もしくは吸引して)1人夜中でも起きて雑誌やテレビをつけて一晩すごすんです。小さいころは発作を起こすと不安な気持ちで一晩すごしていましたが、ここ何年かは、起きちゃったらしょうがないやって少し気楽な気持ちでいます(お勤めや育児のある方はそうもできませんよね。その点で私は恵まれています)。日常の生活も、できる範囲で頑張るしかないと思うんです。無理をすれば家族に迷惑もかけてしまいます。
 私はちょこちょこ寝込んでしまいますが、気持ちは明るいですよ。だんなさんは「生まれ変わったら、あんたになりたい」って言います。なんでかわかりますか? 小さいころから苦しい発作を我慢して乗り越えてきたので、ちょっとのことではへこたれないんです。たぶん、こんな私のような我慢強い人間になりたいと言ってるのだと思います。
 私はどちらかというと甘ったれでわがままな性格です。そんな私に対して家族はいつも「あなたの病気なんてたいしたことない」「治るはずなのにそうじゃないのは自分にも責任があるからだ」と言います。それで昔から「なんとかしなくっちゃ」と思うことも、へこたれない今の私につながってるのかもしれません。
 なんだかまとまりなく書いてしまいましたが、この病気とは長く付き合っていかなくてはいけないので、あまり深刻に考えないことが大切だと思うのです。家族にも迷惑をかけてしまうけれど気持ちだけは明るく、自分にできる範囲で何事にも頑張っていきたいって思ってます。喘息の人、みんなで一緒に頑張りましょう!!
 (ひどかったころを思い出すと泣きそうになってきます……この一文を読んで、私まで涙が出そうになりました。そんなに辛いことがあったのに、いや、それだからこそ強くなれたのですね。でも、どうしてそんな苦労をしなければいけなかったのかと考えると憤りさえ感じます。この社会の冷たさ、というより人間のどうしようもなさが感じられて残念でなりません―AICHAN)

《97年6月2日追記》
 (先日、久しぶりにA.Tさんからメールが届きました。半年ぶりに発作が出たそうです。ゴールデンウィークのときに寒いのを我慢しながら一日中外にいたためだったと思ったA.Tさんは、「発作がないときは普通の人と変わりないので油断してしまうので気を付けなくてはいけない」と自分を戒めていました。そして「薬なんていらない体になろう」とご主人と話し合われたそうです。今はスポーツクラブに通って、週3日を目標にプールで泳いだりして体力をつけるようにしているといいます。最後に「これからも私なりに頑張っていこうって思ってます。“Zensoku Web”頑張ってください」と書いてありました。ありがとうございます。私も頑張りますのでA.Tさんももっと元気になってくださいね―AICHAN)


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